2007年06月

ちょっとメモ。

■社会福祉政策の現場で思ったこと

イメージは、どちらかというとステレオタイプ的に押し付けられるときが多分多い。社会福祉政策の現場にいるとき、生活保護を受けている割合の7割をしめていたヒスパニック系アメリカ人に対して、よく耳にした言葉。「怠惰で無気力だ。貧困に対してあきらめがあるし、教育の優先順位は低い。だから、いつまでも貧困層にいる。」それに比べてアジア系は、という。なるほど、勤勉であるし教育に対する理解と熱意が高い、だから平均給与も白人よりも多くて貧困層がほとんどいない、という統計はある。そういうMinorityを(Majorityに対して負担にならないという意味、Majority文化をAssimilateしたというを込めて)「Model Minority」という。なので、多分、多くの「Model Minority」は「自分達が勤勉でまじめである」というイメージを持ち、共有しXXX系アメリカ人はXXXであると、一般化する。しかし、それは自分達で作り上げるイメージではない、としたらどうだろう。

■ステレオタイプ

この一文をご覧あれ。The Japan Gazette at the end of the last century printed, "Wealthy we do not think it [i.e. Japan] will ever become、と、日本は豊かになれない、という。(1870年代の新聞記事)その理由は日本が「気候に恵まれている」、「人民が根っから怠け者」であるからという。(Hong Kong大学の方の論文にある一文である。是非読んでみて下さい。)ところが、国が豊かになると、もうご存知の通り日本の経済成長は勤勉によるものだと説明「された」。そして、日本人のこの経済成長を遂げたイメージは広く世界で共有されている。それを日本人として、僕はとても誇りに思う。まあ、支離滅裂なんですが、何をここでメモしようかと思ったかというと、貧困問題とかつまり「社会的弱者が関わる問題」の解決は、一方のステレオタイプ的なイメージが解決の阻害の一要因であり、一見するとその人種の固有な文化的価値観に理由を求めるが、それはあんまり意味がないと、日本のケースでそれは明確ですな。つまり、このありがちな開発現場での構図は、先進国の現場と同じ部分が多いと改めて感じているということ。

■The Bamboo People

Model Minorityなど、ちょっと懐かしい言葉を思い出しので、ついでにメモをしておく。「美しい日本」が代表するように、日本人のあり方みたいな感じの本がたくさん出ている。僕が大変お世話になった方で、Sさんから教えていただいたのだが、第二次世界大戦を通じて「The Bamboo People」と呼ばれる人達をご存知だろうか?ネットで調べてもあまり情報はない。Frank F. Chumanという日系アメリカ人が書いた「The Bamboo People(邦題バンブーピープル)」は、「美しい日本」というコンテクストの中で、改めて読まれる本だと思う。フレッドコレマツは、レーガン大統領の政策と合わせて大変に有名だが、Frank F. Chumanも「日本人」とはを問い、そして一方的に押し付けられるイメージの中で戦った人である。現在お孫さんは弁護士として活躍されている。

■今日の一枚

ネットコミュニティの地図

img20070614.jpg


■安全保障政策と貧困問題

2006年に出された合衆国安全保障戦略ペーパーを、貧困の終焉を合わせて読書中。なかなか興味深いのが「アメリカ人の多くは外交政策(安全保障のみならず、外国援助政策も含めて)への意見を国益からではなく、聖書の予言解釈で決めている」という部分。例えば、ジュビリー2000(貧困国の債務帳消しキャンペーン)を、アメリカ議会で対外援助反対派、宗教系右派は債務の問題を宗教の問題として捉え承認した。サミュエルハンチントンの著作は、結構読んでいたと思ったが、「キリスト教的価値観」という言葉の意味が、文明の、というよりは安全保障政策と貧困問題というコンテクストの中では、よりリアリティがある。キリスト教の終末預言に基づく小説「レフトビハインド」を読んでみよう。

映画関連かな。

■Miranda July映画第一作

The New YorkerにMiranda Julyによる映画批評記事「Atlanta」。批評文の前半は、007に関する内容で、後半は自分の第一作についての感想。特に、夏と007のテーマが自分の作品にインスピレーションを与えた、なんてとても興味深い。これまでの作品のストーリからとても、007???なんて思うけれども、だからこそ、余計に面白いね。「I recorded my soundtrack by playing the "Thunderball" album while the camera was rolling.」映画のどの場面なんだろうね。改めてMiranda Julyの作品が楽しみだ。

■アメリカの安全保障と貧困問題

現在読んでいる「貧困の終焉」、第17章に「アメリカの安全保障と地球上の貧困」という箇所があります。CIAがまとめたリポートなどを中心に、国家破綻という観点から安全保障と貧困問題に焦点をあてています。特に、上記の内容の補足として書いてある「State Failure Task Force」や「Instances of L'se of United States Forces Abroad, 1978-1993」は、具体的な例を用いての、安全保障政策と貧困問題の関係が示してありかなり新鮮な内容だった。集団的自衛権とも関係があるこのトピック日本でも語られるべきものになりそうだな。

■理科の実験だね

超簡単なアイスクリームの作り方だ、なんて・・・w。

Super-easy baggie ice-cream
Here's a pretty damned simple ice-cream recipe: combine ingredients in a baggie. Fill a bigger baggie with ice, salt and the baggie of ingredients. Shake for five minutes. Ice cream. Who knew?

1. Fill the large bag half full of ice, and add the rock salt. Seal the bag.
2. Put milk, vanilla, and sugar into the small bag, and seal it.
3. Place the small bag inside the large one and seal again carefully.
4. Shake until mixture is ice cream, about 5 minutes.
5. Wipe off top of small bag, then open carefully and enjoy!

■今日の一枚

ショート映画「Ten-minute cooking school」

img20070610.jpg


■読書中

赤川次郎
城山三郎
貧困の終焉
R25
RAND

コメントに返信できず申し訳ありません。

■コメントを書いて下さった方々へ

たくさんのコメントを頂いているにも関わらず、タイムリーに返信する事ができず大変な非礼本当に申し訳ありません。僕のPCの設定上の問題か、はたまた回線の問題なのか、コメント返信ウィンドウ(別窓)で開くことが出来るんですが返信コメントを記入し送信しても、内容が反映されない状況が続いています。現在PCに詳しい人間に聞いていますので、どうぞもう少しお時間を頂ければと思います。たくさんの興味深いコメントありがたく思っております。どうぞよろしくご理解お願い致します。

■Wikinomics

ちょっと注目している書籍Wikinomics。HPも開設してあるが、まだ書籍自体は読んだ事が無い。目次を見ると第1章 ウィキノミクス、第2章 嵐の中の嵐、第3章 ピア開拓者、第4章 アイデアゴラ、第5章 プロシューマー、第6章 新アレクサンドリア人、第7章 参加のプラットフォーム、第8章 世界工場、第9章 ウィキワークプレイス、第10章 コラボレーションの精神、第11章 ウィキノミクス攻略法を作ろう、と、なかなか興味深い単語が。ちょっと現代思想っぽい部分もまた個人的好みなので読んでみたいと思う。Wikinomicsはこちらのブログに詳しい。

■夏目漱石

夏目漱石が「文学論」の中で「余はここに於いて根本的に文学とは如何なるものかと云へる問題を解決せんと決心したり。」と序文で言う。個人的に非常に示唆的な一文で、「根本的に…如何なるものぞと云へる問題を解決せんとしたり」は、政治哲学のセミナーを受けているときに、考え方の一つとして有効だった。もともと政治哲学の分野で「Security」、範囲で「National Security」から「Human Security」に興味がある。ラテン語で勉強してみたり、「根本的にSecurityとは如何なるものかと云へる問題を解決せんと」試みている未だに途中である。

■今日の一枚

色々とネタではある写真ですが、こういうのも好きです。

2007060658_1164046694.gif


■読書

RANDのレポート
貧困の終焉
R25
The New Yorker
PBS

古典を読みながらニュースを見る。

■Sci-Fiは国益だ

安全保障政策のアドヴァイザーなんて、現役外交官や教授や、外交評議会とか有名である。が、なんと最近では「SF作家が国土安全保障政策にアドヴァイス」するなんて面白い記事がUSATodayにあった。推理作家がアドヴァイスをなんて話もあるくらいだから、そんなに突飛な感じはしない。そういえば、これ、某プロジェクトでカンボジアに来たMTI君と話したような。内容は「SF作家のグループ、SIGMAが国土安全保障省に可能なテロ攻撃に関するイメージと対応策をアドヴァイスする」というもの。セミナーも常に安全保障政策を勉強してきたので個人的にはとても興味深が、「SF作家がホワイトハウスに可能な平和な国家なイメージと政策をアドヴィアスする」という話はないのだろうか。

■モンキートライアル

アメリカの政治、歴史を勉強すると必ずといっていいほど出てくる「モンキートライアル」。タイトルだけ見たらなんじゃそれはと思うかもしれないが、これアメリカ的価値観の根本を知るというコンテクストでもとても重要。例えばサミュエルハンチントン書籍なんかを読むと「アメリカ=キリスト教的価値観」なんて言葉が出てくる。分かったようで、分かんないこの言葉。簡単に言えば、「人間の祖先はサルだという事は有りえない。」という価値観がそれである、といってもあながち間違いではない。アメリカ人の半分近くは人間の祖先がサルだとは考えていないという統計もある。ブッシュ政権になって「天地創造」と「人類の誕生」に関する色々な議論がある。そんな中、地球は6千年前に神が創造し恐竜はアダムとイヴと一緒に誕生した、というテーマで、オハイオ州に「天地創造博物館」が出来た、という記事がある。これは、トンでも記事でも、ネタでもない。

■生産性

マルクスを読みながら、生産性に関しての資料を斜め読み。内閣府が提出した「世界経済の潮流 - 2007」によると米国は「90年代後半にIT(情報技術)によって労働生産が上昇したが、2000年代に入ってからサービス業を中心に生産性情報の「第2の波」が到来している。」と指摘している。ちょうど「資本論」の第一章と読みながら、読んでみると色々と議論はあるだろうが、「生産性」と「価値」というコンテクストでなかなか面白い。ま、「第2の波」という使い方がちょっぴりアルヴィントフラー(未来学者)の書籍からのアイディアなのかなんて思った。ちなみにここでは「労働者が働く時間当たりどれだけ付加価値を生んだか」を示す「労働生産性」の水準に関してアメリカを100とすると、日本は70そこそこ。この「どれだけ付加価値を生んだか」という部分が知識情報社会の表れなのかな。

■今日の一枚

僕が10代の頃からお世話になっている方から。
コルビジュの写真。
渋谷にアトリエがある。

lh-2.jpg


■読書

最近色々なジャンルを読んでいる。

ECOな名刺もいいじゃん。

■その時アメリカとソ連は

何かと最近物議をかもし出すロシアである。米ロ関係記事は特にそうだなあ。ダンブラウンの小説を読書中。そこで、既出のロシアと本中のNASAを見ながら(個人的にとてもうけた)ジョークを思い出した。アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。これではボールペンを持って行っても役に立たない。NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!一方ロシアは鉛筆を使った。

■今日の一枚

こういう「ゆとり」のある名刺いいよね。
sproutingbizcard.jpg

anotherbloomindesigner1.jpg

anotherbloomindesigner3.jpg


■読書中

論文が多いね。
livedoor プロフィール
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ