2007年05月

コーヒーブレイクでは時間が足りないトピック

■ナイロビの蜂とヒポクラテス

小説「ナイロビの蜂」を少し前に読み終わり、ストーリー上の登場人物の「価値観」や「行動規範」の「源泉」はなんだろうと、思っていた。小説に出てくる製薬関連は良く分からないので、インスタントコーヒーを飲みながら、Le Monde Diplomatiqueに掲載されている「貧しい国々は被験者の宝庫」という記事を読む。新薬の発売に欠かせない臨床試験を行うにあたり、製薬会社は開発途上国に目を向けている。従順な病人が数多くいるし、ほとんどの途上国では、倫理的、法的な制約が、先進国のそれに比べて厳格ではない。選択の余地もない被験者は、進んで試験に加わる。しかし、この新手の人体の搾取は、「リスクのアウトソーシング」という憂慮すべき事態を引き起こしている。しかも、アウトソーシング先への見返りはあまりない。(記事より引用)うーむ、ヒポクラテスの言葉が遠いところにある感じがする。

■リスクのアウトソーシング

上記のメモ中に出てくる「リスクのアウトソーシング」は、普通に考えれば「Globalization」の影響があり、つまり、効率性を求めた結果の「分業」ですな。人間の安全(命)を担保にした「分業」に、「貧困国家にも利益がある」といってもやはり疑問はある。「ダーウィンの悪夢」はそういう部分も冷静にドキュメントしていますよね。とはいっても、人って、自分が不利益をこうむらない程度、範囲での「Globalization」には好意的、だから上記の「Globalization」とをなかなか同じようにはリアリティをもてないのが普通。そんな中NYTを読んでいたら、「Globalizationは、もともと人間が求めているものだ」なんてテーマで書かれた書籍があった。タイトルは「Bound Together」である。

■「Bound Together」

個人的に興味深かったのが、筆者は「Globalizationは a synonym for late capitalism や a scheme dreamed up by a few Western finance ministers, corrupt industrialists and International Monetary Fund ではなく、It is a never-ending saga in which the striving for a better life and greater security by millions of individuals manifests itself in the search for profit, for a livelihood, for knowledge, for inner peace, for protection for oneself, one's dear ones and one's community.」という。しかし、文中にこういう。「Calls to shut down globalization are pointless because nobody is in charge」ここまで言い切れるものだろうか。

■今日の一枚

最近かなり面白い番組です、かなり好きです。

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■読書中

ちょっと必要があって「共産党宣言」
頭でっかちにならないための「使う力」
司馬遼太郎のエッセイ集

有効投資対象国家の国民。

■外資の日本企業株保有率

以下の数、外資が保有している日本企業の株式。ちょうどNHKでも「ハゲタカ」が放送されたりと、賛否両論を伴って議論が進んでいる。先日ちょうどインドの鉄鋼王がTOBを通じての世界戦略を放送していた。個人的にちょっとびっくりしたのがその鉄鋼王は「鉄鋼関連業務経験」があるわけではない。でも、「経営者」としての経験は豊富。「経営」という「スキル」の重要性を改めて認識した。お世話になっている方の書籍にもその点に関して記述がある、もう少し勉強してみよう。

三菱UFJ銀行33.7% 三井住友銀行39.4% 新生銀行73.3% キヤノン47.3%武田薬品43.7% 花王49.5% HOYA54.3% ローム51.6% 富士フイルム51.1%塩野義製薬41.5% アステラス製薬47.3% TDK44.6% ソニー50.1% ヒロセ電機39.3%メイテック44.1% コマツ35.6% 東京エレクトロン49.8% SMC49.3% 任天堂41.1%村田製作所37.8% パイオニア37.8% 小野薬品35.0% エーザイ33.6% 日立製作所39.5%三菱地所38.3% 三井不動産45.0% 大和證券37.1% 野村證券43.6% セコム43.3%

■温暖化難民

随分前に「ネクスト11」(ゴールドマンサックスのリポートによると)としてバングラディッシュがBRICsに次ぐ有望な投資対象国となっていた。何故に「バングラディッシュ」が、と思ってカンボジアと比べて投資対象となった理由はなにかと比較メモを書いた記憶がある。ところで最近読んだ「Le Monde Diplomatique」の記事は題して「バングラディッシュ、明日の温暖化難民」。記事によると「温暖化による集団移住はすでにはじまっている、今後550万人の温暖化難民が発生する可能性がある」ので、「難民」の「定義」を変更して周辺国は受け入れ態勢を整える必要あり、とあった。人は投資有効という言葉を通して貧困国に目を向けるが、環境問題では、結局自国家に直接関係ない場合は「切捨て国際社会」の構図を呈している。

■今日の一枚

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写真も楽しい。

平成30年。

■堺屋太一

もう10年も前に朝日新聞に連載されていた「平成三十年(何もしなかった日本)」。単行本を手にする機会があって一気に読んだ。当時(1997年)から20年、今から10年後の日本の姿を描いた未来小説。登場する様々なビジネスモデルがとても興味深い。特に、個人的には為替、税金、そして人口に関する統計数値を用いて物語を組み立てているので、リアリティがあって面白い。10年前、まだ10代だった僕達、社会に片足突っ込んだ今の20代-30代が読むべし。

本文中、若手官僚が「おもしろい世の中を創る政府」という目的の持った「ヴァーチャルガヴァメント」を作り政策勉強会を行う。国家権力の根元は防衛と徴収と治安といいながらも、「この政府の中枢は情報娯楽大臣と夢創り委員長」というあたり非常に楽しい。また、そこで使用されている言葉は「暮らしている側」のもので、「…医療、介護ではなくって養生と長寿。教育や科学技術ではなくって、学習と訓練…」てな感じで、なんだか町内会的な雰囲気である。そういえば、参議院選挙がありますなあ。

■今日の一枚

広大な草原という表現はありつつも、どこか英語でいう「Plain」な感じがいつもある。多分、絵を描くのが好きで、自分の色の置き方では、ただ何もない広大な「空」や「草原」をべた塗りしている、というのが「Plain」だと感じてしまうからだろう。ところで、一個石を置いてみると、こんなにも空間が楽しく面白い。

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絵はやはり楽しい。

とあるトリックアートより。

■何をみるか、どう見るか。

一見すると後ろのオブジェが大きく見える「ように」感じます。ありきたりの説明ですが「前」と「後ろ」のオブジェは「同じ大きさ」です。ヒエラルキーという「ナ」の階級社会の頂点に近い部分に位置する「もの」は同じ「人間」なのに「大きく」みえる、そこに位置するのは重要だ。いやいや「あんな窮屈そうな」のは意味がない、もっと「自由」であるべきだ。なんて、まったく議論がかみ合っておりませんな。と、最近とある国家のニュースを見ながら思ったわけですよ。

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コメントありがとうございます。

返信が遅くなり申し訳ありません。

なるべく早く返信いたしますのでよろしくお願いします。

カップラーメンの原産国。

■アイディア

先日大変お世話になっている方から本を貸して頂き、その著作に出てくる「Sovereign Individual」なる単語が面白かった。表現アートセラピーを実践されている東工大の先生に話してみたところ面白いコメントが。抽象的になりがちな話がクリアになり、有益。

■Bean主演の映画

治療でタイにいきますと、必ず映画を1-3本見ています。で、先日Mr. Bean主演映画を見ていて、鈴木大拙の書籍「東洋的な見方」に通じる部分があり、思わずこれはウィットのきいたユーモアかと。しかも面白いのがその場面が「アメリカからきた映画監督とそのナルシスト的な作品」部分なのですよ。あまりにも、おかしいというか、うけたので笑っていましたら、数少ない観客のほとんどから変な目で見られました。是非ご覧あれ。

■Miranda July

Miranda Julyの書籍が発売されたとか、面白かったのはそのPRサイト。シンプルなんですが、個人的にかなり好きですな。そのサイトへのリンクはこちらから。機会があったらMiranda Julyの映画はご覧あれ。前にこのブログでも紹介しましたが、映像とストーリーがとてもきれいです。

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■寝転がって読む本

寝転がって読む本と言えば、某投資家や浅田彰はマルクスの著作と言いますがどうなんでしょ。NHKドラマ「ハゲタカ」の原作、宮部みゆきの著作など最近はそういうものを読んでいます。そんな中で面白かったのが「ムハンマドユヌス」の自伝は興味深かったですね。当然、コアな部分「グラミン銀行」にまつわる話は面白いのですが、個人的には本文中に出てくる「文明の衝突」に関する記述が楽しい。寝転がって読んでいたのですが思わず身を起こして読んでいました。

■カップラーメン

カンボジアのメイン通り、Monivong Street沿いにあるマーケット。そこには、「出前一丁」と「焼きそばUFO」があります。本来なら、おぉ、日本の味だと思うところなのですが、さすがに原産国を見るとびびります。そう、最近の中国産商品をめぐる色々な報道。どうでもいいトピックなのですが、そういう部分にまでとても注意が支払われない国で、安全な食、あるいは食育といった言葉の意味を考えてしまいます。
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